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Few hours of sleep in infants and toddlers are overweight

ダイエット
睡眠時間の少ない乳幼児は過体重になる
睡眠時間が1日12時間未満の乳幼児では、就学前に過体重(overweight)になるリスクが2倍となり、また、就寝時の親の行動が子どもの睡眠障害の原因になることが、新しい研究によって示された。これらの知見は、米医学誌「Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine」4月号(小児と睡眠の特集)に掲載されている。

米ハーバード大学(ボストン)医学部助教授のElsie M. Taveras氏らによる1つ目の研究では、小児915人を対象に、生後2年間の睡眠習慣を母親に報告してもらい、生後6カ月~2歳の睡眠時間を調べた。平均睡眠時間は1日12.3時間であった。年齢と性差を照らし合わせた結果、3歳時に83人が過体重であり、睡眠時間が1日12時間未満の3歳児の体重は、12時間以上の小児よりも重かった。

また、1日2時間以上テレビを見る乳幼児ではテレビを見ない乳幼児に比べて、過体重になるリスクが16%増加した。Taveras氏は「睡眠時間が短く、さらにテレビを見過ぎると、肥満のリスクは著しく上昇する」と述べ、これは食欲をコントロールするホルモンに端を発する可能性があるとしている。

2つ目の研究は、カナダ、モントリオールサクレクールSacre-Coeur病院のValerie Simard氏らによるもの。小児987人を対象に、生後5カ月から6歳まで毎年、子どもの睡眠習慣に関する質問票を保護者に記入してもらった結果、幼児(5~17カ月)の睡眠障害の主な原因が、母親が眠りにつくまでそばにいたり、覚醒後の授乳、添い寝などの「不適応な養育行動(maladaptive parenting behaviors)」であることが判明した。

また、同誌に掲載された別の研究では、注意欠陥多動性障害(ADHD)を有する小児に睡眠障害の傾向が高いこと、4~6歳時に睡眠障害がある小児では18~32歳に不安やうつ、攻撃などの症状が出現しやすいことなどが指摘されている。

米ジョンズホプキンス大学(ボルチモア)のAnn Halbower博士は「乳幼児は良い睡眠行動が重要で、早期の睡眠や健康、食事が将来のライフスタイルの下地になる」と述べ、乳幼児の良い睡眠行動について、子どもが生まれる前に両親に教える必要があるとしている。

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