土曜日

Metabolic syndrome

ダイエット
メタボ、脳にも影響
メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)の人はそうでない人に比べ、脳の老化などが原因とされる「白質病変」が見つかる割合が高いことを、高知大の清水恵司教授(脳神経外科学)らの研究チームが脳ドック検診のデータ解析で明らかにし、米国の神経学会誌に発表した。白質病変が進行すると、認知機能の低下や脳卒中が起きやすいという研究報告もあり、チームは「メタボの人は脳ドックで早期に発見したほうがよい」としている。

 脳は、表面の灰白質と内側の白質に分かれる。画像診断で見つかる白質病変は、組織のすき間が広がって水分がたまり、血管が減った状態。血液の循環に障害があると見られている。

 研究チームは、2005年4月からの1年間に高知市の医療機関で脳ドックを受診した28~78歳の1030人のデータを解析した。

 メタボでない829人で白質病変が見つかったのは約24%だが、メタボの201人では約50%にのぼった。メタボの診断基準となる危険因子ごとに見ると、血液中の脂質の異常、高血糖、血圧が高い――の三つはいずれも白質病変の発見率と統計的に関連があり、腹囲は関連が見られなかった。

 朴啓彰・准教授は「微細な血液循環が低下しているのかも知れない。白質病変の脳組織は死滅していないので、メタボを治すと病変が改善するのか、明らかにしたい」と話している。

金曜日

Diet The world's second "obesity" is the highest in Scotland

ダイエット
世界で2番目に「肥満率」が高いのはスコットランド
世界の先進国において、「肥満」と診断される成人の割合が最も多いのはアメリカだが、2番目にスコットランドが挙げられたことを、スコットランド政府が明らかにした。

この報告によると、スコットランドでは「肥満」と診断される割合は、子どもでは男児で6人に1人、女児で7人に1人とされ、成人では男性で4人に1人、女性で5人に1人となっているという。また、肥満の割合が最も高い地域はオークニー諸島やシェトランド諸島、ウエスタン・アイルズ(ヘブリディーズ諸島)で、これらの地域で肥満もしくは体重過剰と診断される割合は、男性が全体の70%以上、女性が65%を占めているとされる。

肥満関連の病気でスコットランドが負担する医療費は、6年前には1億7,100万ポンド(約376億2,000万円)と試算されたとされ、現在では肥満が原因とされる高血圧は年間約50万件、脳卒中は年間5,000件以上、結腸ガンは全体の約30%を占める、年間約650件と報告された。

スコットランドでは子どもの肥満対策として、来年9月から学校の自動販売機でのお菓子や清涼飲料の販売を禁止すると共に、学校食堂でフライドポテトをメニューに出す回数を制限するなどの取り組みを実施する予定。これらの対策は子どもたちの健康に長期的な好影響を与えるとの評価を得ているが、さらなる取り組みとして、小学校の運動時間を、現在の週平均70分から週2時間に延長すべきとの提案も挙げられているという。

木曜日

Soda causes obesity products, packaging a warning to require listed

ダイエット
肥満はソーダ類が原因、容器に警告記載を要求
 米国人の肥満が増えた主原因に清涼飲料水のソーダ類が挙げられるとして、米国の消費者団体公益科学センター(CSPI)が、清涼飲料水の容器に警告を記載するよう、ロビー活動を続けている。同団体は、「ソーダはジャンクフードそのもの」として、学校現場からのソーダ追放運動なども展開している。


米農務省の統計によると、20世紀半ばの米国人は、ソーダ類の4倍量の牛乳を飲んでいたという。しかし、現在ではその割合が完全に逆転。これと呼応するかのように、米疾病対策センター(CDC)の統計によれば、肥満の割合は30年前から倍増し、10代の若者に限れば3倍になっている。


ハーバード大学の内分泌学者デイビッド・ルドウィッグ博士も、ソーダ類が肥満の元凶だと唱える。同博士は2001年に米医学誌ランセットで、甘い飲料水が体重の増加と密接に関連しているとの研究報告を発表し、多くの肥満研究者に引用されている。


研究者や医師らがソーダ類を問題視する理由として、飲み物と食べ物では体の反応の仕方が違うことが挙げられる。


熱量が同じ量だとしても、飲み物を摂取した場合は咀嚼(そしゃく)が必要な食べ物よりも、糖分の吸収速度が速く、血糖値が急上昇する。


その結果、血糖量を下げる働きのあるインスリンなどが大量に放出され、この影響で血糖値が急降下し、さらに空腹感が増してしまう。


このことから分かる様に、同じ熱量のハンバーガーとソーダ類を食べたとしても、摂取熱量は同じであるにもかかわらず、ソーダ類の場合は満腹感が得られにくいばかりか、空腹感が促進される可能性がある。


CDCなどの統計によれば、米国人が1日に摂取する熱量のうち、約10%がソーダ類由来となっている。


ルドウィッグ博士は、減量の最初の段階は「砂糖を多く含むソーダ類をやめて、水やダイエット用の飲料に変えること」と述べ、「ソーダ類をやめれば、体重は落ちる」としている。


CSPIのマイケル・ジェイコブソン会長は、「ソーダ類はカロリーだけで、栄養も何もないジャンクフード。食事の中の爆弾だ」と強く批判し、清涼飲料水の容器に警告を記載するよう、政府に働き掛けている。

水曜日

Clean and pure in body and soul

掃除などの家事をすることで、家がきれいになるだけでなく気分も高めるとの報告が、英医学誌「British Journal of Sports Medicine」オンライン版に4月10日掲載された。身体活動レベルが高いほうが有益だが、活動の種類にかかわらず、わずか週20分の身体活動がメンタルヘルス(精神的健康)に良い影響をもたらすという。

運動が身体に有益であることはよく知られており、心疾患や2型糖尿病、高血圧症、一部の癌(がん)のリスクを低減する。運動は血流の改善や、うつ病や認知症に関連する炎症を軽減させると考えられているが、精神面にもたらす有益性はそれほど明らかでない。今回の研究は、どのくらいの運動量が精神面でよい影響を与えるかを検討したもの。

英ロンドン大学ユニバーシティカレッジのMark Hamer氏らは、1995、1998、2003年にスコットランド健康調査(Scottish Health Surveys)に参加した約2万人の男女を対象に、身体活動と「心理的苦痛」に関する質問票に記入してもらった。

その結果、家事やガーデニング、ウォーキング、スポーツなど、種類にかかわらず日常の身体活動によって、心理的苦痛のリスクが41%低下した。気分低下のリスクは、スポーツによって最も軽減した。ただし、研究者らは、今回の研究は因果関係を検討しようとしたものではなく、関連性を検討したに過ぎないとしている。

米レノックスヒルLenox Hill病院(ニューヨーク)のSuzanne Steinbaum博士は「何かあると薬に頼りがちだが、今回の研究で、気分に良い効果をもたらすのはそれほど大変でないことが示された」と指摘。また、米テキサスA&M大学健康科学センター(Temple)医学部精神医学助教授のJane Ripperger-Suhler博士は「今回の研究は、家事を少しやってスポーツをたくさんすることを勧めているもので、掃除を余分にすればよいというわけではない」と述べている。

火曜日

American Fred Hutchison Cancer Institute

米フレッド・ハチソンがん研究所はこのほど、脂肪摂取を減らし、野菜や果物を増やした食事を継続すれば、卵巣がん発生リスクを大幅に抑えられる可能性が高いとの調査結果を米国立がん研究所の機関誌(電子版)に発表した。

 調査は約5万人の中高年女性が対象。このうち約2万人に対し、食事の脂肪比率をカロリーベースで従来の平均35%から半減するよう指導した上で、その後の卵巣がん発生率を調べた。

 指導を受けたグループは食事の脂肪比率を平均24%に削減。4~8年後の卵巣がん発生率は、従来通りの食事を続けたグループより40%も低下した。一方、乳がんについて以前実施した同様の調査では、低脂肪食を続けても発生率は9%減にとどまった。

月曜日

Metabolic Syndrome

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)診断基準となるウエストの値に異論が相次いでいることを受け、日本肥満学会は19日、「男性は85センチ以上、女性は90センチ以上」という従来の基準が「妥当」との緊急メッセージを出した。

 今年春、世界160カ国の医師らで組織する国際糖尿病連合(IDF)が、日本人の基準を「男性90センチ以上、女性80センチ以上」とするなど、基準値に疑問を唱える声が一部専門家から挙がっていたための対応。世界各国の基準でも、男性より女性の値が高いのは日本のみとなっている。

 だが肥満学会は、内臓脂肪とメタボの関係を考慮したのは日本だけで、脳梗塞や心筋梗塞の予防目的で設定した基準のため、IDFの基準とは性格が異なるとしている。このため、40~74歳を対象に来年4月から企業などの健康診断に義務付けられるウエストの計測も、従来基準が適用される。

土曜日

Obesity contributes to global warming.

英ロンドン大学の研究チームが、肥満や過体重の人々はそうでない人たちに比べ、移動により多くの燃料が必要となったりより多くの食料を食べたりすることにより、地球温暖化に寄与しているとの見方を示した。また、肥満人口の増加によって、同問題が将来的に深刻化すると警告している。

 研究チームのフィル・エドワーズ氏とイアン・ロバーツ氏は、学術誌ランセットに16日掲載された論文で、肥満人口増加の問題はさらに、食料不足やエネルギー価格の上昇にもつながるとしている。エドワーズ氏は電話インタビューで「肥満は(さまざまな問題の)全体像の中でカギとなる部分だ」と述べた。

 世界全体では現在、少なくとも4億人の成人が肥満とされている。世界保健機関(WHO)の推計によると、2015年までに成人23億人が過体重となり、肥満の人は7億人を超えるという。

金曜日

Effective diet?

ダイエット
効果的なダイエットは? Effective diet?
口コミ情報が載ったブログなど約600サイトを対象に検索。「SHOOTI」で評判を数値化し、順位を決定した。

 第1位は「ウオーキング」。定番中の定番だが、ネットユーザーも実践しているようで、時間は20分から30分が平均的だった。

2位は「筋トレ」。男性に多く、20代後半から30代後半が地道に努力を続けている様子。

3位は「断食」。野菜ジュースだけを飲み続けるなど、手軽な「プチ断食」がはやりのようだ。

木曜日

Pregnant women living habits affect children's health

妊娠初期の女性が喫煙者だと、生まれた子どもが10歳になった時点で肥満になる確率が、非喫煙者に比べ約3倍高いことが24日までに、山梨大医学部の山県然太朗教授らの調査で分かった。

 山県教授らは、1991-97年に妊娠した山梨県の女性約1400人を追跡調査し、10歳の子ども約1000人のデータを分析した。

 妊婦の生活習慣が子どもの健康に与える影響についての長期的な調査は珍しいといい、山県教授らは24日から松山市で開かれる日本公衆衛生学会で発表する。

 調査によると、女性が妊娠3カ月の時点で喫煙していると、10歳となった子どもが肥満になる確率は、非喫煙の場合の2・9倍高かった。また、妊娠中に規則正しく朝食を取っていない女性の子どもも、2・4倍の高確率で肥満になっていた。

 肥満の判定には、肥満度を測定する国際的な指標となっている体格指数「BMI」を低年齢向けに換算して用いた。

水曜日

State University of New York schools SUTONIBURUKKU

若いマウスの成体に弱い振動を断続的に与えることで、幹細胞が脂肪細胞に分化するのを防ぐことができるとする研究結果が22日発行の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。

 研究を発表したのは、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校(Stony Brook University)のクリントン・ルービン(Clinton Rubin)教授(生物工学)率いる研究チーム。

 研究はまだ予備段階ではあるものの、少なくとも若者にとっては、激しい運動で熱量を燃焼・代謝するのが太らないための唯一の手段ではないことが判明したという。未成熟な細胞に機械的な刺激を与えて筋肉細胞や骨細胞に分化させることで、脂肪の蓄積を防ぐ可能性があるという。

 人間でも同様の現象が起こるとすれば、幼児期の肥満防止に応用できる可能性があるという。「肥満は代謝・脂肪燃焼機能の不全と考えられがちだが、研究では発生要素も関連していることが分かった」とルービン教授は指摘する。

 研究チームは、若いマウスの成体を振動する台の上に1日15分間、15週間にわたり乗せるという実験を行った。すると、振動する台の上に乗せられたマウスは、固定された台に乗せられたマウスより、脂肪蓄積量が30%近く少ないという結果が得られた。

 ルービン教授は「これは若者が肥満になるのを制御する、非薬理学的方法になりうる。太った子どもをやせさせることはできないが、太りやすい傾向を制御することは可能だ」と期待を寄せる。若者の脂肪蓄積を防げれば、その後の人生で糖尿病や循環器疾患にかかる可能性を下げることもできるという。

 振動による生理学的影響は解明されていない。筋肉が振動により伸縮することで強化され、骨に圧力をおよぼすとの説もある。いずれにせよ、わずかな振動を与えるだけで、げっ歯動物の脂肪蓄積を抑制することが可能であることが、研究により明らかになった。

 一方、ルービン教授は、「この研究が販売されている振動を与える運動機器の効果を裏付けるものではない」として、強い振動は腰痛、打撲、脳疾患、循環器疾患などを引き起こす可能性もあると注意を促している。

火曜日

Protein found in appetite suppression

オーストラリアのセント・ビンセンツ病院などのチームは7日までに、進行したがん患者の食欲低下の原因となっているタンパク質を特定し、それへの抗体を与えることで食欲を回復させる動物実験に成功したと発表した。研究は米医学誌ネイチャーメディシンにこのほど発表された。
 チームはマウスに対する実験で、進行したがん患者の血液中に高い値でみられるMIC-1と呼ばれるタンパク質が脳で食欲を低下させる働きをしていることを突き止めた。

 このタンパク質に対する抗体をマウスに与えたところ、食欲が戻り体重減少が止まった。近い将来、患者が化学療法などの治療に耐える体力を回復するのに使える可能性があるとしている。

 一方、肥満のマウスにこのタンパク質を与えたところ、食欲が抑えられ、体重も減少した。この手法で肥満患者の食欲を抑え、減量する治療も可能だとしている。

月曜日

Get enough sleep to obesity in children is a good chance of lower

寝る子は太らない
十分な睡眠を取る子供は肥満になる確率が低いとの調査結果が、米小児科学会の機関誌11月号に発表された。ミシガン大の研究者は「睡眠不足の子供は注意力の散漫を招くだけでなく、肥満リスクも高まるようだ」と警告している。

 調査は9~12歳の子供を対象に実施。1日9時間以上寝る子供が12歳になった時に肥満になった比率は12%だったが、9時間未満では22%に達した。

 睡眠と肥満の因果関係は未解明だが、睡眠不足でストレスがたまり、食欲を刺激するホルモンが分泌される可能性があるという。睡眠が不足すると屋外で遊ぶ機会が減るため、肥満になりやすいとの見方もある。米睡眠基金は、未就学児で11~13時間、小学生は10~12時間眠るよう推奨している。

土曜日

Military-style training incorporating diet

軍隊式の訓練を取り入れたダイエット法で大ヒットしたDVD「ビリーズブートキャンプ」の続編「エリート」が、今月末にも発売される。通販ブランド「ショップジャパン」の企画・制作会社オークローンマーケティング(名古屋市)が10日、発表した。

 前作は、米インストラクターの「ビリー隊長」ことビリー・ブランクス(52)提唱の格闘系の動きを取り入れたダイエット運動。国内でも150万セットを売り上げ、ブームとなったが、内容が過酷すぎて筋肉痛で脱落する「脱隊者」も多かった。同社では「1作目で脱落した人にも長く楽しんでもらえるDVD」として、「再入隊組」を含めて広く「入隊」を募るが、続編は「エリート」だけに過酷さは増しているようだ。

 1回の運動時間は、前作で最長55分間から、続編は最長43分間と短縮された。しかし、BGMのテーマ曲は前作よりテンポが速く、運動時に使用する専用ゴムひも「ビリーバンド」も、計1キロの重り付き「エリートバンド」に強化された。筋肉痛も強化されそうだが、同社では「重りは外せます」と強調している。

 新しいトレーニングDVD5枚とエリートバンドのセットで1万4700円。有料公式ウェブサイトでは14日から先行予約が開始され、月末の通販番組放映時に発売するという。

金曜日

Diet Diet

ダイエット
メタボな人、口臭にもご注意 Fat people are bad breath Please note
 太っている人は口臭にご注意――。イスラエル・テルアビブ大のチームが、メタボなお父さんを不安にする研究結果を国際歯学誌に発表した。肥満は心臓病や脳卒中につながるだけでなく、口のにおいの強さに関係する恐れがあるという。

 同大のメル・ローゼンバーグ教授らは、20~55歳のイスラエル人の男女88人に、朝めざめたときに口臭の原因物質を測定するとともに、専門家による口のにおいのチェックを受けてもらった。

 口臭の強さを6段階に数値化し、その人の年齢や病歴、喫煙・飲酒の習慣などとの相関関係を探った。その結果、体格指数(BMI)の数値が大きい人、つまり太っている人ほど口臭が強い傾向のあることが統計的に確かめられた。

 肥満と口臭の関係について同教授は、太った人が好む食品が口の乾燥につながって口臭につながりやすいとか、自分の体重の管理ができない人は口の中の衛生状態にも無頓着なのでは――と推測しているが、「真相はわからない」という。

木曜日

Childhood obesity

子供の肥満、やや改善?・女子、11歳以上すべて減少
 肥満傾向のある子供の割合が2007年度、やや改善したことが13日、文部科学省がまとめた学校保健統計調査(速報)で分かった。調査対象の5―17歳の多くの年齢で06年度より割合が低下した。

ただ、05年度までと調査方法を変更しており、同省は「改善傾向をたどっているかは来年度以降の調査も見ないと判断できない」としている。

 調査は全国の幼稚園・小中高校の園児・児童・生徒から4.7%を抽出して4―6月に実施。

 年齢、体重、身長などを基に算出した肥満度が一定を超えた「肥満傾向児」の割合は6歳で4.75%、14歳で9.50%と、昨年度よりそれぞれ0.59ポイント、0.72ポイント低下した。高校(15―17歳)でも全年齢で割合が減った。

水曜日

Breakfast for youth, young people out of a lesser degree than obesity

朝食を食べる若者、抜く若者よりも肥満度が低い
朝食をきちんと食べる十代の若者は、朝食を抜く若者よりも体重が軽く、よく体を動かし、健康的な食生活を送っているとの調査結果が明らかになった。米国の研究者が3日発表した。

 調査はミネソタ州に住む2216人の若者を対象に、14歳程度から5年間にわたって体重や食生活、その他の生活様式を追跡。それによると、普段朝食を食べる若者ほど肥満度を測る指数であるBMIが低いことや、常に朝食を抜く人は毎日食べる人に比べて体重が平均2.3キロ多いことも分かった。

 調査担当者は「朝食をこまめに食べる子どもほど活動的で、全般的に食生活も良い。つまり脂肪やコレステロールの摂取は少なく、食物繊維の摂取が多くなる」と説明した。

 研究者によると、米国で普段朝食を食べない子どもは推定25%。同国では若者の肥満増加が問題となっている。

火曜日

Beauty and health dietニュース

マレーシア人、体重を気にしない傾向
市場調査大手のシノベートは、世界体重管理調査の結果を発表、マレーシア人はアジアの中でも最も体重を気にしない国の中に入ることが明らかになった。調査は昨年11月に世界13カ国に対して行われ、マレーシアでは月収1,000一5,000リンギの15歳から64歳の男女1,010人に対して調査が行われた。アジアで調査対象となったのは香港、シンガポール、マレーシアの3カ国。
体重計に乗る頻度の調査では、半数のマレーシア人が「思いついたときだけ」と回答、約4分の1が「全然体重計に乗らない」と回答した。香港は22%、シンガポールは36%の人が「全然体重計に乗らない」と回答した。これに対し、最も体重を気にしている人が多いのはフランスとアメリカで、半数以上の人が1週間に1回以上体重計に乗っていると回答した。
ダイエットの努力についてもアジアの国々はブラジルやサウジアラビアなどと比較して気にしていない傾向があることがわかった。サウジアラビアでは20%が薬草やサプリメントでダイエットをしていると回答、ブラジルでは26%がエクササイズやジムに定期的に通っていると回答している。
ファーストフードについては、イギリスが最も依存しているという結果で、45%がファーストフードが好きでやめられないと回答している。もっと依存度が低いのはフランスで、次いで▽シンガポール▽香港▽マレーシア一一となっている。
シノベート・マレーシアのスティーブ・マーフィー社長は調査の結果について、マレーシア人の食に対する高い関心、24時間どこでも安い外食ができる環境が顕著に現れており、そのため体重を気にしない傾向が高くなるのだろうと語った。またいつでも外食可能な環境と自国の食べ物を重んじる性質のため、ファーストフードの依存度が低いのではないかと語った。

月曜日

Beauty and health dietニュース青森

全国トップレベルの「肥満児県」青森
 文部科学省がまとめた07年度の「学校保健統計」によると、県内の児童・生徒の年齢別の平均体重がいずれも全国平均を上回り、全国トップレベルの「肥満児県」であることが明らかになった。

 昨年4~6月、県内の幼稚園、小中学校、高校に通う生徒・児童1万3338人分の健康診断の結果を基に調査した。その結果、男子では6~10歳と12、17歳で平均体重が全国1位で、他の年代でも上位5位以内に入った。女子も5、6歳と8~10歳、13、14、16歳で平均体重が全国1位になった。

 また、身長別の標準体重などから「肥満度」を計り、年齢別の肥満児の割合を調べたところ、全年齢で年齢別の全国平均を上回った。特に男子では17歳の肥満傾向児が全体の20・99%と全国平均の12・87%を大きく上回り、5人に1人が肥満傾向という調査結果になった。女子では12、15、16歳で肥満傾向児の割合が15%を超え、全国平均を5・55~6・23ポイント上回っていた。

 一方で、平均身長でも女子の15歳を除く男女の各年齢で全国平均を上回った。

土曜日

Beauty and health dietニュース

3歳時の睡眠が影響 9時間未満だと肥満1.6倍
 子どもの肥満が増えている。肥満の割合は一九七〇年代に3%だったが九〇年代以降10%を超えた。なぜ日本の子どもたちはこんなに太るのか。運動不足や豊かな食生活などに加え、幼児期の睡眠不足が肥満をもたらしている。こうした興味深い事実を、富山大大学院医学薬学研究部の関根道和准教授と鏡森定信教授(保健医学)らが長期追跡調査で確かめた。

■富山スタディー

 調査したのは一九八九(平成元)年度に富山県に生まれた約一万人。全国の同年生まれの1%に当たる。三歳から小学一年、小学四年、中学一年、高校一年と成長するに伴い三年ごとに調べた。子どもでこれほど長期の大規模な追跡調査は珍しく「富山スタディー」として注目されている。

 三歳時の睡眠時間が成長してからの肥満にどう影響するかを探った。三歳で睡眠時間が十時間以上と長い子どもに比べ、睡眠時間が短い子どもほど、中学生や高校生になっても肥満が多かった。

 三歳の時の睡眠が九時間未満だと、十時間以上寝ていた子に比べ、中学一年になった時の肥満率は一・六倍だった。

 運動不足など肥満の要因として知られている別の事項を除外しても、三歳の時の短い睡眠がその後の肥満に結び付いていた。幼児期の睡眠が直接に子どもの肥満の原因となっているといえる。

■継続が大事

 十分な睡眠の継続が大事なことも、この調査で裏付けられた。小学一年と四年の睡眠時間の変化ごとに比べた。睡眠がずっと八時間以上と長い子どもは肥満が最も少なかった。睡眠が八時間未満に減ったり、過去に八時間未満だったり、睡眠がずっと短い子は肥満が三、四割多かった。

 「三つ子の魂百まで」というが三歳児の睡眠習慣は長く続く。小学四年になってからの就寝時間は、三歳で早く寝ていた子どもほど早寝の傾向があった。逆に遅寝の子はその後も遅く寝ていた。

 関根さんは「子どもの睡眠は、成長ホルモンや自律神経などを介して、心身の発達や健康に影響する」とみる。「寝る子は育つ」とともに、「寝ない子は太る」も新しい健康格言になりそうだ。

■肥満化得点

 もっとも、肥満の原因は睡眠不足に限らない。小学一年の時に、父の肥満、母の肥満、朝食の欠食、一日一回以上の間食摂取、運動不足、二時間以上のテレビ視聴、睡眠不足(八時間未満)の有無をチェックした。この七項目がある場合それぞれ1点として「肥満化得点」(7点が満点)を算出した。

 肥満化得点が小学一年の時にゼロだと、小学四年になっての肥満率は5%と最も低く、肥満化得点4点以上で22%にまで上がり、睡眠不足だけの影響より大きかった。

 子どもの肥満は、成人してからの高血圧や糖尿病など生活習慣病につながる。関根さんは「健康づくりは就学前から必要だ。肥満の予防に望ましい睡眠習慣を幼児期に確立し継続してほしい。同時に適切な食生活や運動など総合的な対策が欠かせない」と訴えている。

金曜日

Beauty and health dietニュース

社交的な人や自己中心的な人ほど肥満が多く、心配性の程度が強いほどやせの人が増える傾向にあることが、辻一郎・東北大教授(公衆衛生学)らの大規模調査で分かった。性格と肥満の関係については従来、十分な根拠がないまま議論されることが多く、1万人以上を対象に調べた研究は世界的にも例がないという。国際心身医学会誌に掲載された。

 宮城県内の40~64歳の男女約3万人を対象に調査。身長や体重、生活習慣などに加え、「話し好きか」「人が何を考えているか気になるか」など48項目を尋ねる性格検査を実施した。▽外向的(社交性、陽気さ)▽神経症的(心配性、緊張しやすい)▽非協調性(攻撃性、自己中心性)▽社会的望ましさ(律儀さ、虚栄心)--の各傾向について、程度別に4グループに分けて体格指数(BMI)との関係を調べた。

 飲酒量や運動習慣などを考慮して分析した結果、「外向的傾向」が強いほど、「肥満」と判定される体格指数(BMI)25以上の人の割合が増えた。最も外向的なグループの肥満の割合は最も内向的なグループに比べ、男性で1.73倍、女性で1.53倍になった。「非協調性」が強い場合も肥満が増えた。

 一方、「神経症的傾向」が強いと、BMI18.5未満の「やせ」が増えた。神経症的傾向が最も強いグループのやせの割合は、最も弱いグループの2倍以上に達した。

 研究チームの同大大学院生、柿崎真沙子さん(心理疫学)によると、因果関係は明確でないが、性格と関連する神経伝達物質の一部が食欲にも関係していることが背景にあるかもしれないという。柿崎さんは「肥満改善指導で外向的な人には指導回数を増やすなど、より効果的な健康教育プログラムの開発につながる可能性がある」と話している。

木曜日

Beauty and health dietニュース

ダイエット
低学歴・低所得の方が肥満=女性は差が歴然
低学歴、低所得の方が肥満は多い-。ドイツ食糧・農業・消費者保護省がこのほど公表した「国民飲食調査」で、こんな結果が明らかになった。調査は2005年から07年にかけて14歳から80歳までの約2万人を対象に実施した。 それによると、体重を身長の2乗で割った体格指数(BMI)で「太り気味」「太り過ぎ」と判定された割合は、男性の場合、大卒者が54.9%なのに対し、基幹学校(進学しない義務教育本課程校)卒業者では74.6%に達した。 女性の場合はさらに極端で、大卒の肥満の割合は30.9%なのに対し、基幹学校卒は65.6%と約2倍に跳ね上がった。 また、男女とも1人当たりの実質収入が高い層が低所得層より「太り過ぎ」の割合が少なかった。
Beauty and health dietニュース

水曜日

Beauty and health dietニュース

ダイエット
太るほどシートベルトの着用率が低下
テネシー州ナッシュビル(AP) 体重が増えて太っているほど、シートベルトの着用率が低下するという相関関係を、米国の研究者が分析し、肥満関連の学会誌最新号に発表した。 交通事故時における死亡率は、シートベルトの着用率とも大きく関係しており、シートベルトの着用は安全のためにも必要だが、シートベルトの規格自体がすでに40年以上の前のもので、現代人の体型に合っていないという。 米テネシー州にあるバンダービルト大学のデイビッド・シュルンツ博士は、同州ナッシュビルのメハリー医科大学の研究者とともに、米疾病対策センター(CDC)が2002年に25万人を対象に実施した調査結果を分析。 その結果、シートベルトを常に締めている割合は、通常の体重の人々で83%だったのに対し、肥満の人々では約70%と、大きく下回っていた。 シュルンツ博士は、シートベルトの着用率は、性別や年齢、州法などによっても大きく変わってくるとした上で、体重が増加し、体が大きくなってくることで減少してくると指摘している。 米政府によるシートベルトの規格は、1960年代に定められたもので、体重97.5キロ、腰回り120センチの男性を基準としており、肥満度を測る体格指数(BMI)は考慮されていない。 米高速道路交通安全局(NHTSA)は規格の見直しに着手した2003年、米国の人口の19%に相当する、約3800万人がシートベルトの基準を超える肥満だと推定。しかし、米国の自動車大手各社がより長いシートベルトを準備していることから、規格・基準の見直しは見送っていた。 シュルンツ博士は、太っている人は車に乗る際、非常に苦労しているとして、太っている人々にも楽に締められて、安全性の高いシートベルトの普及が必要だとしている。

火曜日

Beauty and health dietニュース

4キロ減量で50ユーロ、町が手当
ミラノ──イタリア北部バラッロの町長が13日、太り過ぎの住民に対して、1カ月間に4キロ減量すれば、50ユーロ(約8000円)の手当を支給すると発表した。 4キロで50ユーロは男性の場合で、女性は3キロ減で50ユーロを受け取れる。さらに、減った体重を5カ月間保てば、さらに200ユーロ(約3万2000円)が支給される。自身も約6キロほど太りすぎているというジャンルーカ・ブオナンノ町長は、「多くの住民が、『やせなきゃいけないけれど、本当に難しい』とぼやいているのを聞いて、グループでダイエットに励めばうまくいくんじゃないかと考えた」と話している。 バラッロの住民は約7500人。減量手当プログラムは今月10日から始まり、すでに何人かが参加を決めている。 欧州連合(EU)の統計によると、イタリア人の約35%が太り過ぎ、もしくは肥満状態にあるという。

月曜日

Beauty and health dietニュース

ダイエット
カロリーオフ酒類の落とし穴 ダイエット効果には疑問符
 最近、「糖質ゼロ」「糖質○%カット」「カロリー○%オフ」といった表示のビールや発泡酒などの酒類が目立つ。 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を気にする中高年や、ダイエット志向の女性をターゲットにしているようだが、「糖質ゼロ」とか「70%カット」といっても、「内臓脂肪がつかない」とか「太らない」ということではない。 「○%カット」(オフも同じ意味)という表示は何かと比較した数値(相対表示)なので、カット割合(%)がいくら大きくても、比較している対象が大きい数値であれば、他の商品よりも数値が低いとはかぎらない。比較した対象を「五訂日本食品標準成分表」や「当社比」などと必ず表示しなければならないが、「○%カット」というキャッチフレーズより小さい文字で書かれていることが多く、よく見ないとわからない。 一方、「糖質ゼロ」は何かと比較しているわけではなく、絶対表示なので、確かに糖質はゼロである。しかし、糖質がゼロだからといって、カロリー(エネルギー)が低いとはかぎらない。糖質の含有量がいくら少なくても、全体のカロリーが高ければメタボリックやダイエットに効果があるとは思えない。 酒類のカロリーは、糖質が多いか少ないかよりも、アルコール度数の方が影響は大きい。アルコールは栄養表示基準で1グラム当たり7キロカロリーで計算される。100ミリリットルは約100グラムなので、アルコール分5%であれば100ミリリットル当たり35キロカロリーが目安になる。 低カロリーと表示できる基準値は、飲料関係では100ミリリットル当たり20キロカロリー以下である。酒類で20キロカロリー以下の商品はアルコール度数が低いものに限られている。清酒やビール、発泡酒は100グラム当たり3~4グラムの糖質が含まれるが、アルコール度数の高い清酒がカロリーも高い。糖質0の焼酎やウイスキー、ブランデーでも普通、アルコール度数が高いのでカロリーも高い。 では、カロリーが低い酒を飲めばいいのかというと、そうとも言えない。酔いたいから酒を飲むという人は、カロリーが低くアルコール度数も低い酒は「飲んだ割に物足りない」ので、たくさん飲んでしまうかもしれない。それなら、アルコール度数が高い方がいいという考え方もある。結局、酒は「飲みすぎは厳禁」ということになるのだろう。

土曜日

Beauty and health diet

寝過ぎ、寝不足で肥満増
 睡眠が長すぎても短すぎても糖尿病になりやすく、1日5時間未満では肥満になる確率が高いなど、睡眠と生活習慣病が関連するとの研究結果を兼板佳孝日本大講師(公衆衛生学)らがまとめ、12日発表した。 睡眠時間が短い人と長い人は死亡の危険が高いことは知られているが、生活習慣病の予防にも健やかな眠りが重要なことを示した形だ。 兼板講師らは、地域の健診データ(約1000人)や職場の健診データ(約2万2000人)などを分析。 糖尿病は、睡眠が6時間以上8時間未満で最も少なく、6時間未満や8時間以上だとその3-5倍だった。 兼板講師は「寝不足だとホルモンバランスが崩れて食欲が高まり、生活習慣病になりやすいのではないか。健康づくり運動には睡眠の指導も重要だ」と話している。

金曜日

Beauty and health diet

朝食を食べる若者、抜く若者よりも肥満度が低い
朝食をきちんと食べる十代の若者は、朝食を抜く若者よりも体重が軽く、よく体を動かし、健康的な食生活を送っているとの調査結果が明らかになった。米国の研究者が3日発表した。 調査はミネソタ州に住む2216人の若者を対象に、14歳程度から5年間にわたって体重や食生活、その他の生活様式を追跡。それによると、普段朝食を食べる若者ほど肥満度を測る指数であるBMIが低いことや、常に朝食を抜く人は毎日食べる人に比べて体重が平均2.3キロ多いことも分かった。 調査担当者は「朝食をこまめに食べる子どもほど活動的で、全般的に食生活も良い。つまり脂肪やコレステロールの摂取は少なく、食物繊維の摂取が多くなる」と説明した。 研究者によると、米国で普段朝食を食べない子どもは推定25%。同国では若者の肥満増加が問題となっている。

木曜日

Beauty and health dietニュース

食事思い出すだけで減量効果
どんな食事を取ったかを子細に思い出すだけで、ダイエット効果があるかも-という調査結果が23日、英科学誌ニュー・サイエンティスト(電子版)に掲載された。 調査したのは、英バーミンガム大学のスザンヌ・ヒッグス講師ら。 女子大生を2グループに分け、同じ食事を提供した上で、半数にはその食事内容について詳細に書き出させ、残る半数には登校の道筋を詳しく書かせた。 1時間後にビスケットを食べられるだけ食べさせたところ、「食事記憶」の学生らは、「道順記憶」グループほど食べられず、3時間後には、両グループの食べる量の差が顕著になったという。 脳の中で記憶をつかさどる「海馬」という器官が、食欲抑制にも関連しているため起きる現象らしい。 食べ物について考えるだけで肥満を防止できれば結構な話だが、ヒッグス講師は「ダイエット中の人が食べ物のことを思うと、食事の摂取を増進させるとの研究結果もある」と指摘した。